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5月に読んだ本まとめ [読書メーター]

FaceBookの「7日間ブックカバーチャレンジ」のおかげで再読本が増えました。
いっぱい読んだし、感想もコンプリートしたけれど、それは仕事に行けてないからでなんか複雑だなぁ。

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5月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:5033
ナイス数:170

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)感想
『白銀の…』読了してから気になっての再読。泰麒救出がメインかと思ってたけれど、どちらかというと李斎と陽子のお話なのね。あちらでは泰麒救出の際、他国の麒麟が近づけなかった云々があったけど(全然記憶にない(^^;)そのシーンは案外あっさりと流されてる…(これも伏線ととらえるなら)恐るべし小野先生。天の思惑と麒麟の天啓、なぜ昇山して麒麟と契約するのか?結構この世界観の重要な謎に言及してるけれど答えは出てない。各国の王と麒麟の関係がなかなか興味深い(講談社文庫版にて)
読了日:05月02日 著者:小野 不由美
海のある奈良に死す (角川文庫)海のある奈良に死す (角川文庫)感想
何度目かの再読、専業作家になって初めての作品とのことですが、筆致が硬いなぁ。それに火村のキャラも最近の作よりは人間的な感じがする。長年書いてると変わってくるものなんですね~。それにしても入れ子のような構造には全く驚きましたわw。そして我孫子武丸さんの解説も理解を深めるのに役立ちました。2階建て新幹線が出てきたり、車内電話の呼び出しがあったりとこれは鉄道好きの有栖川さんの面目躍如というところですかね。新幹線だけでなくケータイがまだ一般的でないなども含めて執筆時の時代背景がしのばれますね。
読了日:05月02日 著者:有栖川 有栖
魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)感想
『白銀の…』読了後の何度目かの再読。広瀬のイメージが読む度に変わってしまって(笑)前回の時は、高里と同族でありたいと、落ちぶれる姿が印象に残ってたけれど、今回は一生懸命理解しようとする姿が心に残ったかな。つか、広瀬は若い先生と記憶してたけど教育実習生だったのね。大学生よりは大人っぽいかな。準備室メンバーも今回は印象的。『黄昏の岸…』も再読したばかりだったから、麒麟たちの捜索の様子が一層よくわかって楽しかった~。この本だけじゃ傲濫や汕子がよく分からないよね。漣麟が気になる~
読了日:05月04日 著者:小野 不由美
風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)感想
『白銀の…』読んでの再読。十二国記ではこれが一番好きな話かも。泰麒が健気すぎる~。一番の醍醐味は初めての使令、傲濫をくだすところ、驍宋を追って初めて転変するとこ、驍宋と契約を結ぶところ。もうここだけでもいい感じ(笑)あの稚い泰麒がみせる驍宗と関わるときだけの強靭さ。これが麒麟と王の関係なんだなぁ。それにしても特殊な経歴、しかも罪を犯したと思っている泰麒の何もできないわからないって焦りがすごく切ないの。。。。
読了日:05月05日 著者:小野 不由美
華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)感想
『白銀の...』読んでの再読。泰麒が宋驍を選んだ時期なのかな?各国の様子がうかがえる短編集。戴の『冬栄』泰麒が一番輝いてた頃なのかな?驍宗大好きが伝わってくる。漣の無防備さは南国だけあって沖縄のてげてげに通じるところがあるのかな?漣王の「王が国の番人なら麒麟は王の番人」なるほど~『書簡』は扉の楽俊がかわえぇ。お互いに嘘はついてないけど相手を心配させないように手紙の嘘は優しい...こんなの読んだら陽子の話も再読しなきゃになっちゃう(笑)「華胥」はちょっとミステリ風。どの話も切ないけれど希望が見えるのがいい。
読了日:05月07日 著者:小野 不由美
一刀斎夢録 上 (文春文庫)一刀斎夢録 上 (文春文庫)感想
新選組三部作の掉尾を飾る作品。前二作とも面白かったんだけれども長くて重い...なのでずっと読めずに(奥付見たらまぁ第一刷7年もほっぽっといたのか!)。冒頭で乃木大将が出てくるので?だったのですがこれは明治生まれの軍人が斎藤の独り語りを聴くという趣向。浅学なボクは「新選組!」くらいしか知らないのでついつい登場人物がキャストと重なるんだけれど、この主人公たる斎藤とオダギリジョーは感じ違う。上巻は主に京都時代。吉村貫一郎が出てきたのが嬉し。余談ですが有川浩作品で知った日曜下宿。既に明治時代からあったのね~(笑)
読了日:05月12日 著者:浅田 次郎
一刀斎夢録 下 (文春文庫)一刀斎夢録 下 (文春文庫)感想
斎藤が語るけれど、斎藤の話よりは新選組の面々の物語の気がする。下巻は京を落ちて以後のことが語られる。京時代はそれでも落ち着いて読めたけれど、この巻はもう陰惨さが覆ってしまって...京の頃はスマートにさえ思えた斎藤が戊辰以降は正に鬼か死神か。会津の殿様大好きなので会津藩士と思った斎藤も好きになってきた。西南戦争に赴く際のお言葉胸に刺さる。そして西南戦争の新解釈にビックリ。一刀斎の語る美しい戦。鉄砲の時代でさえなんだから大量破壊兵器なんて醜さの極みですよね。そして鉄之助の因縁が切なさ過ぎました。
読了日:05月16日 著者:浅田 次郎
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)感想
短大生の駒子は『ななつのこ』という本に一目惚れ。生まれて初めてのファンレターをしたためる。駒子が提示するちょっとした謎と作者からの解答編ともいえる文通が繰り返される。北村薫の亜流かと思ったら、思いもよらぬ結末に…作中作『ななつのこ』がとっても素敵で、コチラも読んでみたくなる。白眉は「白いタンポポ」駒子がどんな子なのかよくわかってこれだけ読んでもいいくらい。作中作では「ななつのこ」が猫の愛情が伝わってくる。続編で本書に触れている有栖川有栖さんの解説も素敵で解説で涙したなんて初めて。表紙にも謎が隠されてますヨ
読了日:05月17日 著者:加納 朋子
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)感想
先ずは有栖川有栖さんの解説が素晴らしい!前作『ななつのこ』への言及も含めてこのシリーズの魅力を正に解説してくださってます。前作と同じく文章のやり取りで謎ときをしていく安楽椅子探偵なのですが、前作より手が込んでるスゲー。お気に入りは表題作『魔法飛行』卓見と野枝のそれぞれの魔法がホント素敵。印象的なのはクドリャフカ。すごく切ない。終章はちょっとサスペンス、そして駒子がこんなに行動的だったなんて。全体に前作より重たいんだけれど、最後は希望の持てる終わり方になってます。そして泣ける…。
読了日:05月18日 著者:加納 朋子
ターン (新潮文庫)ターン (新潮文庫)感想
何度目の再読だろう。真希の取り残された世界観の説明に物語の約半分を割いているんですね~。再読だとまだるっこしいけれどこれがないと真希の孤独感は表現されないんだろうなぁ。そして地の文の謎の話し手。いや、これに関しては伏線張りまくりだったのだなぁ(^^ゞラストシーンがものすごく印象的で映像的だなぁって記憶していたんだけれど、どうしてどうして謎の声の正体がわかるときも映像が浮かんできちゃいます。ラストも見ものなんだけどそこに続く真希の踏ん切り→作品作りが今回心に残りました。
読了日:05月22日 著者:北村 薫
リセット (新潮文庫)リセット (新潮文庫)感想
【再読】時の三部作の前作『ターン』は何度も読み直してるけど、コチラは初の再読かも…。なんか洋モノの『リプレイ』と記憶がごっちゃになってました(^^ゞ。戦中の描写が女学生ということもあってか朝ドラ『春よ、来い』を思い出しちゃったなぁ。印象的なのは中原淳一のカルタ、三河島事故のシーン。鉄ちゃんのボクにはATS導入を加速したこの事件を小説で読めるっていうのは興味深い。資料ではなく物語として描写してくれるのは光景を思い浮かべやすいですね。北村さんらしく本とレコードが興味深い。「唯一度だけ」聞いてみたくなりました。
読了日:05月26日 著者:北村 薫
レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)感想
何度再読しただろう。これ読むと『図書館内乱「恋の障害」』も行きたくなってしまう(^^;。伸が大人だなぁ。(FaceBookの「7日間ブックカバーチャレンジ」で再読)
読了日:05月27日 著者:有川 浩
四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)感想
この忠臣蔵は講談でおなじみのものとはかなり様相が違ってます。早籠の壮絶さなんて、映像だと短すぎるけれどコチラだとすごく伝わってきます。吉良の賄賂は赤穂方が流した噂なんてまぁよく考えますねぇ。その中でも畳替えとか衣装違いとか講談ネタもしっかり使ってるのはさすが(笑)なるべく史実に沿って書こうとしてるのかな?確かに吉良はあそこで死んでればこんな大ごとにはならなかったと再確認。この内蔵助はちょとかっこよすぎ。好きなのは池波版、役者だと大河『元禄繚乱』の勘三郎さんかなぁ
読了日:05月31日 著者:池宮 彰一郎

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